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【連載コラム】 テニス選手もしんどいけど、審判も辛いよ vol.4

今回は少し、ルールの部分での「あるある」を書いてみたいと思います。

皆さんが普段プレーされるときにはほとんどセルフジャッジ、だと思いますが、プロツアーになると主審とラインアンパイアが付く試合がほとんど。

ですが、このときのラインアンパイア人数は、実は大会規模によってまちまち、だったりするんです。

 

小さい規模のチャレンジャー、フューチャーズ大会では主審一人にラインアンパイア一人、だったりもします。

この場合は、ラインアンパイアはまずセンターのサービスラインをジャッジして、その後横に移動して審判から遠い側のサイドラインを見る・・・という結構ハードなお仕事をすることが多いです。

主審も大変!

なぜなら遠い側のサイドライン以外、全て主審が見てジャッジしないといけないからです。

私が主審をやりはじめた頃は・・・こんな↓経験もたくさんしました。。

 

ジャッジで文句を言われるなら、まだ想定内。

特に海外の選手、南米の選手なんかにはよく突っかかられたものです。

英語でまくしたてられながらも、「どこかで致命的な悪口、を言ってないか・・・?」を聞き耳を立てて、じっくり聞く。

そして、「FU○K!」みたいな言葉が出た時点で、コードバイオレーションの警告を出します。

(まぁ、警告を出したらまた更に怒り出すだけなんですが・・・)

最初はビビッてましたが、慣れって怖いです。

でもちょっとずつ、審判らしく振る舞えるようになってきたら、こんなことも・・・。

 

選手A「おいおい!今のショット、絶対入ってるよ!」

主審「いえ、アウトです」

選手A「絶対入ってるって!なぁ、お前(=相手:選手B)もそう思うだろ!」

選手B「・・・そうだね、ナイスショット」

主審「・・・・えぇぇぇぇ!!?」

 

これって、結構屈辱的なんですが・・・ジャッジが不利になる選手が許容した場合には、判定を変えることもあります。

もちろん基本的には、選手の抗議によってジャッジを変えるって無しなんですが、例外中の例外です。

こうなると、もうお分かりですね。

選手同士が、「今日の主審は、ダメだな・・・」と思ってオーラを出してくる訳です。

恥ずかしながら、そんな経験も私自身してきました。

「俺は何のために、ココに座ってるんだろ・・・」と、感傷に浸った記憶も。

もちろんその試合も、「ぜってー全部、見てやる!」と気合入れ直して、その後頑張りました、ハイ。

 

なかなかしんどいことが多い審判ですが、やっぱりやりがい、すごくあります。

選手の力を引き出す、と言えば大げさですが、表に出ない縁の下の力持ち、的な存在。

最初はジャッジを間違えない、上手く進行することで必死でしたが、本来は試合をコーディネートして魅力を引き出す、のも審判の仕事ですからね。

辛いけど、楽しい。

楽しいけど、やっぱり辛い・・・の繰り返しです。

次回では、皆さんのセルフジャッジにも使えるかも知れない、「超高速サーブを正確にジャッジする裏ワザ」など書いていきます!

NAOKI TOMITA

NAOKI TOMITA

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元テニスコーチ、元JTA審判委員会委員。
中学からテニスを始め、大学時代から審判員の活動をしつつ、関東学生テニス連盟での大会運営等多くのテニスイベントに携わり、卒業後はテニススクールコーチに。
現在は一般企業で働きつつ、自らもプレーしつつテニスの大会やイベントを企画運営中。

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