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【連載コラム】 テニス選手もしんどいけど、審判も辛いよ vol.2

試合前の選手とのミーティングも終わり、コイントスも終わると次は選手同士のウォーミングアップ、ですね。

皆さんもテレビで観る機会が多いと思いますが、一般的にプロ選手の試合は5分間のアップ時間があります。

ストロークからボレー、サーブと一連の流れを選手同士で行いながら、審判は「4minutes!」「3minutes!」というアナウンスをして、「4分前ですよー」「3分前ですよー」と伝えます。

まぁ、選手は言われなくても感覚的に毎回やっているので分かっているのですが・・・。

 

「2minutes」「1minutes・・・」の後からが、審判の見せ場!

さて、ウォーミングアップ開始から4分が経過し、あと1分、となりました。

ここから、実は審判の見せ場ポイントが訪れます。

TVではほとんど気付かれないと思いますが、この残り1分の間に、審判は観客や周囲に試合の紹介アナウンスを行います。

具体的には、

 

・「この試合は○○という大会で、種目は○○、○○回戦の試合です」

・「審判台向かって右側は○○選手、(国籍)、左側は○○選手(国籍)」

・「先ほどのトスの結果、○○選手がサービス(またはリターンやコート)を選びました」

 

といった内容を、アナウンスします。

そう、全て英語で・・・です。

これを全てバシッと言い終わって、1分が経過して「タイム!(終わりです)」と締めるのがカッコイイ、見せ場なんですよね。

 

国内大会のときは日本語でもOKな場合もありますが、この英語でのアナウンスがとにかく苦手でした。

何度も試合前に発声練習しますが、ウォーミングアップが開始されたと同時にもう頭はこのことでいっぱいになります。

余裕がある主審の方は、このウォーミングアップの時間で観客の雰囲気、ラインアンパイアとのアイコンタクト、ボールボーイの子供の緊張をほぐすような粋な言葉をかけてあげることが出来るのですが、自分はそれどころじゃない。

むしろ誰か、俺の緊張をほぐしてくれないか・・・というくらい、試合前からガチガチ状態。

しかも男性の声って、なかなか遠くまで届かないからかなり声を張ってアナウンスしないといけない。

もう試合前から、かなりのパワーを使ってしまう・・・というのが、審判慣れないあるある、です。

 

試合開始前に、最終チェックを・・・

選手のウォーミングアップ、紹介も終わりいざ試合開始。

その前に最終チェック。

ラインアンパイアは何人で、どこのラインは主審が見ないといけないのか。

ボールパーソンの脚力と熟練度はどうだろう。

観客でうるさそうな人、泣き出しそうなお子さんはいないだろうか・・・というのを細かくチェックします。

そしていざ、試合開始。

試合の序盤って、まだ選手も慣れないしラインアンパイアもボールの軌道を探り、探り。

こんな試合の序盤に限って・・・「オンライン」みたいな際どいショットが、いきなり飛んでくるんですよね。

それも、200km/h近いサーブで。泣きそうになります。

 

次回は、一番神経を使う試合の序盤編、をお届けしたいと思います!

NAOKI TOMITA

NAOKI TOMITA

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元テニスコーチ、元JTA審判委員会委員。
中学からテニスを始め、大学時代から審判員の活動をしつつ、関東学生テニス連盟での大会運営等多くのテニスイベントに携わり、卒業後はテニススクールコーチに。
現在は一般企業で働きつつ、自らもプレーしつつテニスの大会やイベントを企画運営中。

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