今日は久しぶりに、僭越ながら少しだけ技術的なポイントに焦点を当てて、書いてみたいと思います。
先日、関東大学テニスリーグ、の試合を観戦する機会がありました。
男子2部の試合で、私が観た試合はダブルス3本の試合。
どれも白熱した試合でしたが・・・共通する部分、が少し気になったんです。
1.ファーストサーブが入らなければ、サービスキープ率は一気に下がる
男子ダブルス、もう見るからに「リターン側優位」なんですよ。
ファーストサーブでも、結構リターン側が優勢に試合を進める事が出来る。
みんな、本当にストロークが好きで自信がある、だからリターンもしっかり打っていける。
逆にサーブはというと・・・あまり差が無い、絶対の安定感がある選手が少ないように見えました。
そんな感じなので、セカンドサーブになってしまったら、もう完全にリターン側が優位。
サーブ側も、沈められるのが分かり切っているので、前に出るサーブ&ボレーが出来ない。
そんな感じの試合、ばかりだったように思います。
2.ストローク側がボレー側を押し切る、ようなポイントが多い
そうなると、自然と並行陣も少なくなる。
サービス側が仕掛けるのは、Iフォーメーションでファーストサーブが入ったとき、それ以外は結構しんどい。
ストローク側が、相手が前衛にいてもバンバン打って打って、打ち抜いていくような試合が多いんですよね。
それはそれで見応えがあるんですが、なかなか「ダブルスらしいな」と感じられるポイントが少ない。
これって、実は大学テニスのその先、にもつながっている問題なんじゃないのかな・・・と。
観戦していてすごく感じました。
3.良いボレーヤーが育たないと、良いストローカーも育たない
結果的に、こうなると思うんです。
ネットプレーで本当に勝負出来る選手が育たないと、今のストローク側のレベルも上がっていかない。
私は、大学テニスのレベルが低いという話がしたいのではなく・・・このイデオロギー抗争、みたいなものが少ないんじゃないかな、と感じているんです。
矛と盾、みたいに、お互いの主張がぶつかるようなライバル関係。
これこそまさに、学生テニスのような場にこそ必要だと思うんです。
今のままだと、ストロークが上手いように見える、選手しか育たない・・・んじゃないかなと。
どこかで本気で「サーブとネットプレーでしっかり勝負していく」ようなダブルスペア、選手が出て来て欲しい。
そう大学テニスのリーグ戦を観て、ふと感じました。
先週末で大学王座の試合も終わり、学生テニスはこれで一つの節目。
早稲田大学の連覇継続、は本当に凄いことだと思いますが、同時に少し、同情する部分も。
彼ら、彼女らに、もっと先の相手、先の世界っていうのは、誰か見せてあげることが出来るのかな?と。
個人的には、王座のチャンピオンチームが日本リーグに参戦したり、全米王者の大学と対抗戦をしたり・・・みたいな場があると面白いのになと。
いつか実現してみたい、私の構想の一つです。
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